ペンタクルスの5のカード
裸足の女性と包帯を巻いた松葉杖の男性。二人は、雪の中、教会と思しき建物の前を横切っています。男性の首にはベルがぶら下がっています。中世において、らい病の患者が「目印」として着けさせれたものです。社会から拒絶された存在(アウトキャスト)なのです。時として、社会のルールや構造に囚われずに生きる「アウトキャスト」と呼ばれる人を指すカードでもあります。
このカードは、経済的な苦難や肉体的な苦難を象徴するカードです。自分の痛みや苦痛に意識が向き、そのために他の可能性(避難場所である教会)があることに気づいていない状況を表すカードでもあります。
また、相互扶助を指すカードでもあります。苦しみによって繋がることができる二人。二人に光が射す瞬間が来ることを、このカードは暗に示しているのです。