「法王」のカードの法王のジェスチャー
「法王」のカードは、「司祭」のカード、「教皇」のカードとも呼ばれます。
当初は「Pope(法王)」という名前だったのですが、「Hierophant(司祭)」という呼称が今では一般的になっています。この呼称はギリシャの密儀宗教の学派に由来するものです。
「法王(司祭)」のカードに描かれた司祭は右手の2本の指を上げ、別の2本の指は下げる所作をとっています。これは、聖職者による「祝福」のジェスチャーとして知られています。また、この所作は「上なる如く、下も然り」という古来からの金言を表すものとする説もあります。
法王(pope)は、上位世界と下位世界(大宇宙と小宇宙)を繋ぐ「橋(pontiff)」の役割を果たしているという解釈もあります。
法王は、祝福する存在であり、道徳や規範や伝統を伝える存在であり、赦す存在でもあるのです。